英語検定2級の難易度レベルと合格のためのポイント3つ
英語は近年、ますます需要が増え続けています。
そのため、受験や就活をきっかけに英語検定を受験しようと考えている方も多いのではないでしょうか。
どの級でも履歴書に書けるのですが、一般的に高評価に繋がるのは2級以上と言われています。
では、この2級の難易度とはどのくらいなのでしょうか?
合格するためのポイントと一緒にみていきましょう。
英検2級の難易度は?
英検2級の難易度は、高校卒業段階の英語力と同様です。
諸説ありますが、これをTOEICに換算すると、スコア500~600と言われています。
合格に必要な語彙数は約5000語。
そのため、単語力に不安を抱いている方は、ある程度分厚い単語帳を用意して語彙力を養うことが大切となってきます。
受験科目は
① 筆記
② リスニング
③ 面接
の3つ。
それぞれ対策をし、本番に臨むようにしましょう。
合格ボーダーは年によって差があるものの、60~65%の正答率が必要と言われています。
英検2級の筆記問題で参考にしたいポイント
どの級を受ける場合でも、まずおこなっておきたいのが過去問の把握です。
「どのような問題が出るのか」、「自分が苦手な問題はどのタイプのものか」を予めチェックしておくことで、今後の勉強計画を立てやすくなります。
英検の過去問は、旺文社や成美堂出版からCD付きのものが販売されているので、受験を決めたらなるべく早く入手するようにしてください。
現在の年度のものは1500円ほどしますが、去年や一昨年のものであれば数百円程度で入手することができるので、できるだけ多くの過去問に手をつけてみて、問題形式に慣れることも大切です。
人によって好きな問題集に違いはありますが、「解説の文量が多く、わかりやすいもの」がオススメです。
過去問を解き終えた後は、答え合わせをし、どのような問題を間違えていたのかを見つけます。
そこで、「どうして間違えたのか」を考えて、今後の対策にしましょう。
たとえば、
・時間が足らなかった→長文読解問題を多く解いて、速読に努める
・わからない単語が多かった→英検2級レベルの単語帳で語彙力を上げる
・文法問題の正答率が悪かった→解説を読み、次は解けるようにまとめておく
などが挙げられます。
つづいて、リスニングのポイントについて見ていきましょう。
リスニング問題は全部で30問となっており、構成は
・会話文に関する質問15問
•短い文章に関する質問15問
となっています。
リスニングに関して、まずは「質問文の最初の一語」が何なのかということに集中しましょう。
Who、Where、Whyなど、最初の一語が聞き取れただけで正解を導ける問題もあるので、注意して聞き取るようにしてください。
また、問題文が読まれている最中は、「誰が何をした」に注意すると良いでしょう。
英語は「I go to the park. 」のように、2語目に動詞がくることが多いので、英文の冒頭部を集中して聞くことによって、その場の状況を知りやすくなります。
普段からおこなって欲しいリスニング対策としては、音読とディクテーションが挙げられます。
過去問に載っているリスニング文章をCDと同じように発音していきましょう。
こうすることによって、耳が英語に慣れるため聞き取りやすくなると言われています。
つづいて、ディクテーションは英文を書き取ることです。
まず、リスニングの文章を文字で書き取ります。
分からなかった箇所は、空欄でも良いですが、なるべく「どのような音が聞こえたか」程度でも良いので書いておくようにしてください。
その後、実際の文章と比べてみて、「どこが聞き取れていなかったのか」、「どういう音を聞き逃しやすいのか」をチェックし、改善していくようにします。
この学習方法は次の節で説明する英検2級の面接対策にもなるため、「リスニング問題は捨てて、筆記だけで勝負する!」と思わずに、日頃から練習しておくようにしましょう。
英検2級 面接のコツ
英検2級の面接では、
① アティチュード(態度)
② 音読
③ 質疑応答
の3つの総合点によって合否が分かれます。
①で高得点を取るためには、面接官の目を見て、ハキハキと答えることが必要となってきます。
また、「質問がわからなかったけど、聞き返していいのかな・・・?」とお思いの方もいるかもしれません。
これに関しては、「2回程度なら聞き返しても減点されない」と言われているようです。
なお、聞き返すよりもマズイと言われているのが、沈黙です。
黙ったままでいると減点されるため、「Well..」、「let me see..」と言いながら、返答を考えるのがオススメです。
つづいて②の対策をご紹介します。
面接ではまず英文が書かれたカードが渡され、それを20秒間黙読します。
ここでのポイントは、黙読の間に問題文の内容を把握しておくことです。
そうすることによって、質疑のときに余裕を持って答えることができるでしょう。
できれば、「こういう質問が来そうだな」と予想しておくことをオススメします。
黙読の後、それを音読するよう説明があります。
音読はアティチュードにも響くため、聞き取りやすい声量でハキハキとおこないましょう。
このとき早口になることが多いため、注意が必要です。
発音やアクセントも採点されているため、できればネイティブや英会話講師の方に過去問の音読を聞いてもらい、指導を受けることをオススメします。
音読が終わった後は、面接官からその文章に沿った質問がおこなわれます。
この質問は、たいていWhyやHowから始まります。
あまり慌てずに冷静に対応すれば回答できるでしょう。
その答えとなる箇所を、文章中から抜き出して答えるだけでも得点に繋がります。
ただし、代名詞や指示語をそのまま読んでしまうと意味が通らなくなってしまうので、適宜変換することが大切です。
おわりに
今回は英検2級の難易度と勉強のポイントについてご紹介しました。
・難易度は高校卒業程度の英語力
・筆記問題は過去問重視
・リスニング対策には音読とディクテーション
・面接はアティチュード、発音、指示語の変換に気をつける
ことがポイントとして挙げられます。
英検2級は、毎日の積み重ねがあれば決して難しいものではありません。
受験や就活にも生かせるので、この機会に受験してみてはいかがでしょうか。