医師・医療従事者に必要とされる英会話

 新型コロナウィルス感染症の拡大にともない、日本に滞在している外国人の抱える不安に対する健康相談、うつなどの精神保健サービスの需要拡大など、医療や看護師、カウンセラーなどの医療従事者が英語をコミュニケーションツールとして使う機会は増加しています。三鷹を含む東京都多摩地域には、東京全体の18%に及ぶ、7万人もの外国人が居住しています。厚労省の調査では、2019年には全国の拠点的な医療機関のうち8割以上が外国人患者を受け入れている一方で、実際に外国語対応が可能な病院数は非常に少ない現状です。このような中、英会話のできる医師や医療従事者のニーズは今後も高まっていくでしょう。この記事では、医師や医療従事者に求められる英会話スキルのレベルや英語資格などについてご紹介します。

医療従事者が英会話を取得する目的と学習のゴール

 これから医師・医療従事者を目指す人や、すでに医療サービスを提供している人が英会話を学ぶ理由はさまざまですが、大きく分けて3つほど考えられます。

(1)日本に住む外国人に英語でサービスを提供する(インバウンド需要)
(2)海外で日本の医療技術・サービスを提供する(アウトバウンド需要)
(3)海外で医療を勉強・研究する。

非常に忙しい医療従事者や、専門用語が多く日本語でも学ぶことが大変な医療系学問を学ぶ学生などにとって、英会話を勉強しようと考えた際に英語というツールを使って何を達成しようとするのかを考え、明確にしましょう。そして必要な英会話スキルのレベルや自分に不足しているスキルを特定することで、目的に沿った勉強を効率的に行うことができます。

 例えばあなたが医学生で、学習のゴールを、関心のある特定分野の医学論文を読みこなし、海外の学会で自分の研究論文を口頭発表できることとするならば、専門論文を読み、書くスキルとともに、学会発表に必要な英語力、学会での質疑応答を英語でできる能力に特化して学ぼうとするでしょう。

また、もしあなたが病院勤務の看護師で今は日本で、将来は海外で看護師として働きたいのならば、医療現場でよく使うフレーズを学び、最低限必要な英会話スキルを効率よく学習しつつ、海外の大学で看護資格を取得するために必要な医療英語の資格をとる為の勉強を集中して学ぶ必要があることでしょう。

日本で外国人に医療サービスを提供するために必要とされる英会話レベルは?

 外国人患者を医療現場でケアする医師や医療従事者に必要な英会話は、

(1)ヒヤリング(リスニング:聞き取り)
(2)スピーキング(会話)
(3)ライティング・リーディング

のそれぞれにおいてどれくらいのレベルなのでしょうか?

ヒヤリング・リスニング

 (1)のヒヤリング・リスニングでは、まず患者さんがどのような問題を抱えているのかを正しく理解する為の英語のヒヤリング能力を身につけ、患者さんが訴える症状や不安など、情報を特定する必要があります。そして、患者が症状を訴える場合に使う典型的な英語表現などを理解しましょう。
また、外国人患者は、英語が母国語の人だけでなく言葉のなまりや英語ではない母国語が混じっていたり、症状が重くて的確に自分の症状を伝えることができない人もいます。Google翻訳などや、筆談、英語の説明が記載されたイラストや資料などを適宜使用しながら正しい情報を伝え、説明できることが重要です。

スピーキング

(2)のスピーキングでは、患者の不安を和らげ、励ますなどのケアの表現や、患者の状態や感情に共感する気持ちを表現する基本的なコミュニケーション能力必要となります。更に、医療サービスに関する専門的な指示(診断名、検査名や仕方、薬剤量や摂取の仕方、次回通院の指示や説明など)を的確に患者(相手)に伝えるフレーズや表現を、その都度使うことができることが重要です。また、

ライティング・リーディング

(3)のライティング・リーディングでは、医療紹介状やカルテ、退院指示など、通常業務で書く書類を英語でわかりやすく書くことが必要となります。

英語で医療サービスを提供するために必要な能力、4つのCとは?

英語で医療実務に携わる、英語で学会発表を行う、英語で医療サービスを紹介しセールストークする場合など、英会話での医療実務のコミュニケーションでは、基本的な4つのC (Concise, Clear, Convincing, Confident)を意識することをおすすめします。

Concise

 (1)Concise(要点は簡潔に):あまり実用的でない難解な表現を使った長々とした説明やプレゼンテーションは、意図が相手に伝わりません。簡単な英語で、簡潔に要点をまとめて説明することができること。

Clear

(2)Clear(わかりやすい英語):英語と日本語では論理的思考の流れが異なるため、日本語の直訳ではなく、よく使われる英語表現を用いて、明解に説明を行うことができること。また、日本人の発音は声が小さく聞き取りづらいと言われますが、口をはっきり動かし声を大きめにして話すことで相手に伝わりやすく

Convincing

(3)Convincing(説得力のある):特に、医療や医科学の現場では、「あなたの意見」が「人を説得できる内容であり、科学的に証明された理由」に基づいていることを論理立てて説明できることが重要となります。これは日本語でも同じことです。

Confident

(4)Confidet (堂々とした態度):最後に、前述の内容を、堂々とした態度で伝えることができ、そのためには、事前準備やリハーサルをおこなう、暗記するなど相手に自信を持って伝える準備や努力を怠らないことが重要となります。

医師や看護師が海外で仕事をする際に役立つ英語の資格とは?

 海外の国や目的によっても異なりますが、医療従事者として海外で勤務するためには、

(1)日本で該当する医療従事者免許を取得しているか、
(2)海外の大学で医学部や看護学の専門大学課程を修了した上で、

更にその国の各種国家試験(または資格審査)に応募し合格しなければなりません。

 資格試験に応募する際には、十分や英語能力があることを証明するために、TOEFL/IELTS/OETなどのスコアを提出する必要があります。
特に、世界46カ国で行われているOET(The Occupational English Test)は、医療従事者の英語力を判定するオンライン試験であり、全部で12の医療系職種別に対応しています。主にオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、英国などで医療従事者として働くためには避けて通れない試験です。

更に、米国でもコロナ禍の影響を受けて、2021年1月時点では、オンラインで受験が可能なOET Medicine (医師の英語試験)テストで最低でも 350点 (Bレベル)をOET Medicineの4つの全ての検査項目( Listening, Reading, Writing, and Speaking)において取得することが条件となっています。

まとめ

 英会話を取得する目的は人それぞれです。医療サービスに関与する人は、

(1)患者(相手)のニーズを理解し、
(2)ニーズに沿って専門的なケアやサービスを提供し、
(3)わかりやすく、正しく説明し、
(4)更に患者が必要な意思決定を行える手助けをすることができる人

でなければなりません。
また海外で医療従事者として働くために不可欠なOET資格試験のように、医療従事者に特化した総合的な英語コミュニケーション能力の試験対策なども必要となります。

忙しい医師や看護師などが、現場で役立つ実践的な医療英会話を効率的に学ぶためには、目的やレベルや専門分野に応じて、選択し、自分のペースで学ぶことができる英会話教室やプログラムを選ぶことをおすすめします。

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